都道府県

国内旅行業務取扱管理者試験国内地理|福島県の解説

塔のへつり

国内旅行業務取扱管理者試験の国内地理の対策にお困りはありませんか。
市販のテキストでは固有名詞の羅列ばかりで全く頭に入らない。このサイトでは、そんな悩みを解決します。

地図

福島県

 

常磐線で福島入り

今回は福島県の旅です。福島県は太平洋側の「浜通り」、JR東北本線の通る「中通り」、猪苗代湖のある「会津地方」に区分されます。今回はJR常磐線で福島県に入り、「浜通り」から旅を始めます。

福島県に入ってすぐ勿来駅(なこそえき)で降りてみましょう。奥州三関に数えられる勿来関跡(なこそせきあと)があります。次に、勿来駅から3つ目の湯本駅で降ります。いわき湯本温泉があります。いわき湯本温泉といば、フラガールで有名なスパリゾートハワイアンズがあります。ひと昔前までは「常磐ハワイアンセンター」という名前でした。

勿来関跡勿来関跡

いわき駅より先に行くと、相馬野馬追(そうまのまおい)(7月)で有名な南相馬市があります。東日本大震災の被災地です。今回は、いわき駅でJR磐越東線に乗り換えます。JR磐越東線の愛称は「ゆうゆうあぶくまライン」です。ということは沿線に鍾乳洞のあぶくま洞があります。終点の郡山の2つ前の三春駅で降りてみましょう。三春には日本三大桜三春滝桜(みはるたきざくら)があります。樹齢1,000年以上ともいわれる枝垂桜です。三春には三春駒(みはるごま)や三春張り子といった民芸品もあります。

三春滝桜三春滝桜

会津磐梯へ

郡山駅でJR磐越西線に乗り換えます。郡山からすぐ、磐梯熱海温泉があります。JR磐越西線は磐梯山(ばんだいさん)を横目に猪苗代湖に向かいます。湖畔には野口英世記念館があります。磐梯山は猪苗代湖側(南側)から見るのが一般的ですが、北側から見る「裏磐梯」も人気です。裏磐梯にはわかさぎ釣りで有名な桧原湖(ひばらこ)や山形県との県境にある吾妻山(あづまやま)があります。

磐梯山磐梯山と猪苗代湖

JR磐越西線はさらに西へ、会津若松に向かいます。会津若松は会津藩の城下町で、東山温泉(ひがしやまおんせん)と芦ノ牧温泉(あしのまきおんせん)の2つの温泉が有名です。その南にはタイムスリップしたような町並みが広がる大内宿(おおうちじゅく)や塔のへつりがあります(表題写真)。ちなみに、「へつり」とは地元の方言で、断崖を意味します。塔の形をした断崖が並ぶことから「塔のへつり」です。

大内宿大内宿

会津にはほかにも、赤い「べこ(「牛」を意味する方言)」をかたどった玩具であるあかべこ会津塗(あいづぬり)や木を曲げた「曲げわっぱ」に入れたわっぱめしが有名です。

赤べこあかべこ

郡山から福島市方面へ北上

会津地方を堪能した後は郡山にいったん戻ります。

ここからはJR東北本線で仙台方面に北上します。郡山駅から5つ目、二本松駅で降りてみます。高村光太郎『智恵子抄(ちえこしょう)』で有名な安達太良山(あだたらやま)があります。安達太良山の北側には、吾妻連峰に囲まれた土湯温泉(つちゆおんせん)があります。さらに北側の福島市内には飯坂温泉(いいざかおんせん)があります。

安達太良山安達太良山

飯坂温泉を堪能したら福島交通飯坂線に25分乗ると福島駅に着きます。東北新幹線に乗って今回の旅は終了です。

いかがでしたでしょうか。やはり今回も温泉巡りになりました。