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国内旅行業務取扱管理者試験国内地理|奈良県の解説

谷瀬の吊り橋

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地図

奈良県

京都駅から奈良へ

奈良県へは京都駅からJR奈良線か近鉄京都線で入るのが一般的です。

奈良県には世界遺産が3つあります。「法隆寺地域の仏教建造物」「古都奈良の文化財」「紀伊山地の霊場と参詣道」です。

まずは、JR奈良線の奈良駅で下車し、「古都奈良の文化財」を回ってみましょう。若草山(三笠山)の麓に広がる奈良公園周辺には、大仏(廬舎那仏(るしゃなぶつ))で有名な東大寺、五重塔が有名な興福寺、朱塗りの回廊が有名な春日大社、その背後にある春日山原始林があります。また、近くには天武天皇が造営した薬師寺、鑑真が創建した唐招提寺、法興寺(飛鳥寺)が平城遷都に伴って移転新築された元興寺平城宮跡があります。

春日大社春日大社

行事としては、1月の若草山焼き、3月のお水取り東大寺二月堂修二会(しゅにえ)の行事)が重要です。福井県の3月に神宮寺で行われる「お水送り」の10日後に東大寺で「お水取り」が行われ、「お水取り」が終わると春が来るとされています。試験上は「福井から水を送って奈良で取る」と覚えましょう。

お水取りお水取り

次にJR関西本線(大和路線)に乗り換え、法隆寺駅で降りましょう。世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」を回ることができます。構成資産は法隆寺法起寺です。「法が隆起」とでも覚えましょうか。法隆寺(斑鳩寺(いかるがでら))は世界最古の木造建築物で、聖徳太子を祀っています。法起寺(ほっきじ)は聖徳太子が法華経を講じた岡本宮が寺に改まったものです。

法隆寺聖徳太子を祀った世界最古の木造建築 法隆寺

なお、奈良市の特産品としては、赤膚焼(あかはだやき)が有名です。

明日香村へ

近鉄橿原線、近鉄吉野線で南下し、明日香村へ行ってみましょう。時代が奈良時代から飛鳥時代にさかのぼり、石舞台古墳キトラ古墳高松塚古墳などの古墳が多くみられます。

石舞台古墳石舞台古墳

明日香村の西側には葛城高原、南側には吉野山があります。吉野山は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産で、千本桜で知られる桜の名所、金峯山寺(きんぷせんじ)が有名です。

また、近鉄大阪線で三重県方面に行くと、「女人高野」と呼ばれる室生寺(むろうじ)があります。なお、県境を越えた三重県側には赤目渓谷があります。

鉄道ではアクセスできませんが、吉野山の南側、和歌山県境には谷瀬の吊り橋(表題写真)で有名な十津川温泉があります。

奈良県も最南端まで来ましたので、ここで奈良県の旅は終了です。試験上は3つの世界遺産の構成資産を中心に覚えるといいでしょう。