勉強方法

国内旅行業務取扱管理者試験|独学で合格するための参考書は?

参考書

このページでは、国内旅行業務取扱管理者試験を独学で合格するための勉強方法やおすすめの参考書を紹介します。

おすすめの参考書

国内旅行業務取扱管理者試験を独学で合格するためには、教科書(基本書)問題集地図帳を用意する必要があります。いずれも数多くの種類が発売されています。資格試験の受験テクニックとして、一般的に、複数の参考書を購入してはならないと言われています。参考書によってレイアウトや表現が異なり、暗記を妨げるためです。そのため、最初にどの参考書を購入するかが最大の問題となります。

各出版社は合格できるように参考書を編集していますので、基本的にはどの参考書を購入しても合格することができます。したがって、構成、文字の見やすさ、図表の多さなど、自分に合う参考書を見つけることになります。ネットでの評判を参考に、参考書が一通り揃う大規模な書店で立ち読みして決めるのが一般的です。

教科書(基本書)と問題集は同一のシリーズにした方が無難です。構成や表現方法が対応していて、無駄な対応作業が不要になるからです。

結論から言うと、教科書(基本書)は『U-CANの旅行業務取扱管理者速習レッスン国内総合』、問題集は『U-CANの旅行業務取扱管理者過去問題集国内』、地図帳は昭文社の『旅地図』がおすすめです。

比較的情報量の多い教科書ですが、重要な点が太文字や赤文字で記載されていたり、「Key Point」に要点がまとめられているなど、一目で重要な点が分かります。JR運賃・料金についても、計算過程が詳しく記載されています。地図帳は『旅地図』の一択だと思います。旅行をテーマとした地図帳のため、写真が豊富だからです。

学習方法

学習方法は、「選択式(択一式)問題の勉強方法」の記事で紹介した方法のとおりです。このページでは、上記の参考書を使った具体的な方法を紹介します。

1周目は教科書の目次と単元ごとの分量の確認です。上記の教科書では、以下のとおりの構成になっています(2016年度版)。

単元 分量
旅行業法 73ページ
標準旅行業約款 85ページ
運賃・宿泊約款 39ページ
JR運賃・料金 110ページ
その他の運賃・料金 33ページ
国内の観光資源 35ページ

JR運賃・料金が突出して多くなっていますが、中身を見てみると図が多く掲載されていることが分かります。一方、国内の観光資源の分量が少なくなっていますが、情報が凝縮されていることが分かります。また、約款は2つに項目が分かれていますが、両方合わせると124ページとなり、分量が多いことが分かります。旅行業法、約款、運賃・旅行は流れがあるため、順番に覚えていくことになりますが、国内の観光資源は流れがないため、他の単元での学習で飽きたときに気分転換に徐々に覚えていくのが効果的だと思います。

2周目は単元の概要と問題の傾向の確認です。この時点で暗記はしません。理解することを意識して教科書の本文を流し読みします。理解できなくてもとりあえず読み進めていきます。脚注など細かい知識は一切無視です。10ページ程度の単元で区切り、その都度問題集へ進みます。問題集も解くのではなく、設問と解答を見比べ、問題のクセや解答方法を確認する程度です。問題集で問われた部分を再度教科書で確認し、必要に応じてフリクションの黄色マーカーを引きます。フリクションにする理由は完全に覚えたら消すことができるからです。また、黄色は目に優しく、赤文字も殺しません。なお、ここでも暗記はしません。

3周目は問題集から入ります。2周目で解答方法を確認したので、どのようなところに着目すればよいかを思い出すようにします。暗記はしていませんので、正答がどれか分からなくても問題ありません。この時点ではあくまでも解き方が分かれば大丈夫です。解き方を思い出したところで、教科書を見て、初めて暗記します。解き方を理解しているので、効率的に暗記することができます。この時点では問題集に掲載されているところのみ暗記します。再度問題集を解き、正答できればクリアです。必要に応じて、解説に自分なりの解き方をメモしてもよいと思われます。

4周目は問題集を本気で解きます。3周目の時点で正答に導くことができているため、いわば「思い出し」の作業です。誤っている部分に下線を引き、誤っている理由を反射的に言えるように訓練します。3秒以内に言えるようにできるのが理想的です。問題集の下線だけを見てすぐに理由を簡単にイメージできるようにすれば、問題集の1ページを10秒程度で終わらせることも可能です。

5周目は教科書の仕上げです。問題集で拾えなかった周辺知識を暗記していきます。ただし、基本的には問題集が解ければ十分に合格できるため、余裕がないときは4周目までで問題ありません。5周目はあくまでも安心するための保険です。

国内の観光資源の学習方法

いわゆる国内地理の学習方法は「国内旅行業務取扱管理者試験|国内地理の勉強方法」のページで紹介したとおりです。このサイトの都道府県解説テーマ別解説で覚えれば9割近くは正答できると思います。上記の『旅地図』を併用すれば、正確な位置が分かるとともに、豊富な写真を見ながらイメージで暗記することができると思います。他の単元の勉強に飽きたときや通勤・通学などのスキマ時間にスマートフォンなどでこのサイトを見るのが効果的です。

学習時間に余裕がある方であれば2カ月で合格することも十分に可能です。余裕がない方でも、上記の方法を徹底すれば3~4カ月の勉強で十分に独学でも合格できると思います。

最後になりますが、国内旅行業務取扱管理者試験は選択式問題です。用語の名称を正確に覚えていなくても正答することができます。用語の正確な暗記に時間をとられないように注意しましょう。