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地図
北陸新幹線で富山駅へ
北陸新幹線が金沢駅まで延伸し、東京から富山駅までの時間距離はぐっと短くなりました。富山はホタルイカ、鱒ずし(ますずし)、白エビといった海の幸に加え、最近では富山ブラックラーメンなど、食べておきたいグルメがたくさんあります。
まずは北陸新幹線で富山に入ります。新潟県の糸魚川を過ぎ、トンネルをいくつか過ぎると、黒部宇奈月温泉駅(くろべうなづきおんせんえき)に到着します。ここから富山地方鉄道本線に乗り換えると、宇奈月温泉に行くことができます。宇奈月温泉から出ている黒部峡谷鉄道は黒部川沿いの黒部峡谷をトロッコ列車で巡ることがことができ、家族連れに人気です。
宇奈月温泉と黒部峡谷を堪能した後は、再び北陸新幹線で富山駅に向かいます。富山駅のある富山市は立山連峰と富山湾に囲まれた町で、JR高山線で名古屋方面にもアクセスできる交通の要衝です。コンパクトシティとしても地理の教科書などに掲載され、路面電車やライトレールなど、交通政策の先進地でもあります。
JR高山線の旅
JR高山線といえば、名古屋駅と富山駅を結ぶ路線です。映画『君の名は。』では、立花瀧とバイト仲間が宮水三葉の姿を見に行くため、名古屋駅から岐阜県の飛騨古川駅まで乗車しました。特急「ワイドビューひだ」に乗車していたので、おそらく岐阜県の高山行きか富山行きのどちらかでしょう。
そんなJR高山線を名古屋方面に少し南下してみましょう。5つ目の駅、越中八尾駅(えっちゅうやつおえき)で下車しましょう。八尾は「やつお」と読みます。八尾は古い町並みがあり、9月にはおわら風の盆が行われます。おわら風の盆は五穀豊穣を祈願するもので、「おおわら(大藁)」が由来とされています。ちなみに、「大笑い」や「小原村(おわらむら)」を由来とする説もあります。初秋の立山連峰から吹き下ろす涼しい風とともに町の人々が踊ります。
人気の立山黒部アルペンルートへ
富山駅に戻りましょう。電鉄富山駅からは富山地方鉄道立山線で立山(たてやま)へ向かうことができます。終点の立山駅で降りると、立山黒部アルペンルートのスタートです。立山黒部アルペンルートは富山県側の立山と長野県側の信濃大町を結ぶ観光路線で、北アルプスの高い壁を乗り越えます。
北陸新幹線で高岡へ
岐阜県との県境にある合掌造りで有名な世界遺産、五箇山(ごかやま)に向かうには、東海北陸自動車道の五箇山ICが便利です。鉄道で行く場合は注意が必要です。地図上で見るとJR高山線から行く方が近そうに見えますが、富山市の西側にある高岡駅からバスで南下するのが正解です。ちなみに、白川郷は岐阜県側ですので注意しましょう。
高岡駅からJR氷見線(ひみせん)で富山湾に沿って北上してみましょう。JR氷見線に乗車したら必ず訪れるべきところがあります。雨晴駅(あまはらしえき)です。雨晴には雨晴海岸があります。雨晴海岸は荒々しい富山湾越しに見える立山連峰の景色が有名です(表題写真)。
いかがでしたでしょうか。富山県は海、山、グルメ、祭りといった観光資源が豊富にあります。ここでは紹介しませんでしたが、魚津市の蜃気楼も有名です。非現実な世界を味わえる富山県。北陸新幹線ですぐ行けますよ。