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地図
トンネルを抜けるとそこは雪国であった。
今回は新潟県の旅です。新潟県へは上越新幹線が定番です。谷川岳を貫く大清水トンネルを抜けると新潟県に入ります。清水トンネルは川端康成『雪国』の冒頭のトンネルです。新潟県に入ってすぐの越後湯沢は、スキー場と越後湯沢温泉が有名です。北東には清酒で有名な八海山があります。
上越線を新潟方面に進むと、小千谷縮(おぢやちぢみ)で有名な小千谷、長岡まつり(8月)で有名な長岡、鉄製品で有名な燕三条(つばめさんじょう)があります。また、燕三条には「新潟の奥座敷」と呼ばれる岩室温泉があります。新潟市内に入ると、北方文化博物館があります。
JR羽越本線で山形方面へ
新津駅からJR羽越本線で北に向かいます。水原駅で降りると白鳥の飛来地で有名な瓢湖(ひょうこ)があります。さらに進んだ新発田(しばた)には、月岡温泉があります。JR羽越本線は村上駅に着きます。村上は瀬波温泉(せなみおんせん)が有名です。村上から近い岩船港からは粟島(あわしま)に行けます。粟島のある粟島浦村の人口はなんと353人(平成29年1月1日現在)です。村のホームページも村民のための情報はほぼなく、観光や移住の情報で占めています。村民はわざわざ村のホームページなど見ないのでしょう。
JR羽越本線は山形県に近づきます。県境に近い桑川駅、今川駅、越後寒川駅からは笹川流れ(ささがわながれ)に行くことができます。日本海の荒波の浸食によりできた奇岩、怪石などの岩礁や洞窟など、変化に飛んだ風景が広がっています。
佐渡島へ渡る
ここで、いったん新潟市に戻り、フェリーで佐渡島へ渡りましょう。佐渡島は金山とトキの島。史跡佐渡金山や佐渡トキ保護センターが有名です。佐渡の祭りとしては、源平軍談などを素材にした相川音頭やおけさ節の代名詞といわれる佐渡おけさが有名です。
佐渡島の西岸には尖閣湾(せんかくわん)が広がっています。ノルウェーの「ハルダンゲル・フィヨルド」の峡尖美に似ていることが由来で、一帯は海中公園となっています。もちろん、尖閣諸島とは関係ありません。尖閣湾に広がる海岸は外海府海岸(そとかいふかいがん)と呼ばれています。
佐渡島の北端は弾埼(はじきざき)と呼ばれています。灯台守夫婦を描いた映画『喜びも悲しみも幾歳月』の舞台としても有名です。
日本海を西へ
再び新潟市内に戻りましょう。燕三条からJR弥彦線で20分、弥彦山麓(やひこさんろく)に位置する弥彦神社(やひこじんじゃ)に行ってみましょう(表題写真)。弥彦神社は越後国の文化・産業発展の祖神として「おやひこさま」の敬称で親しまれています。弥彦神社の近くには弥彦温泉もあり、観光スポットとなっています。
弥彦観光を終えたら、JR信越本線で西に向かいましょう。長野県との県境、妙高山(みょうこうさん)の麓に赤倉温泉があります。冬は妙高高原で滑ったスキーヤーで賑わいます。
列車はさらに西に進みます。えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(旧JR北陸本線)で糸魚川を過ぎると、親不知駅(おやしらずえき)があります。なんとも痛々しい名前ですが、親不知駅付近には、親不知海岸があります。親は子を忘れ、子は親を顧みる暇のないほどの断崖絶壁が広がり、北陸道最大の難所といわれています。
列車は富山県に入りますので、今回の旅はこれにて終了です。新潟県は東西に広く、移動にものすごく時間がかかります。西に行くにはいったん新幹線で群馬県の高崎まで戻って北陸新幹線で糸魚川まで出た方が早かったりします。温泉、絶景、グルメ、スキーなど、見所がたくさんありますので、何回かに分けて訪れたいですね。