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地図
まずは利根川の北岸へ
今回は茨城県の旅です。魅力度ランキング最下位常連の県ですが、本当に何もないのでしょうか。旅をしながら検証してみましょう。
まずは千葉県との県境をなす利根川を河口に向かって旅してみましょう。千葉駅からJR成田線に乗り、佐原駅でJR鹿島線に乗り換えます。利根川を渡ると潮来駅(いたこえき)があります。水郷の町で、5月末から6月にかけて水郷潮来あやめ祭りが行われます。JR鹿島線の終点鹿島神宮駅には、鹿島神宮があります。鹿島神宮は常陸国一宮で、神武天皇元年創建の神社です。鹿島神宮では神様の使いとして鹿を飼っていることから、Jリーグの鹿島アントラーズのキャラクターは鹿が採用されています。
鹿島神宮駅で鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗り換えましょう。大洗は北関東随一の海水浴場があります。大洗水族館も人気の施設です。大洗では古くから磯節(いそぶし)が歌われています。
霞ヶ浦の西側を旅する
鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の終点水戸駅でいったんJR常磐線で上野駅方面へ南下しましょう。西側には筑波山(つくばさん)を望むことができます。筑波山は男体山と女体山からなり、2月から3月にかけては梅まつりが行われます。また、ガマまつりも有名です。ケーブルカーやロープウェーもあり、ハイキングに適しています。
友部駅からJR水戸線に乗り換えると、笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)に行くことができます。笠間稲荷神社は、伏見稲荷神社(京都府)、祐徳稲荷神社(佐賀県)と並ぶ日本三大稲荷の1つに数えられています。また、笠間は笠間焼でも有名です。笠間の西側、栃木県との県境に位置する結城市周辺では結城紬(ゆうきつむぎ)が有名です。
JR常磐線をさらに東京方面へ南下します。すると、牛久大仏(うしくだいぶつ)があります。関東平野にそびえ立つ120メートルの大仏様は世界一の高さです。エレベーターで85メートルの高さまで上がれます。
JR水郡線で郡山方面へ
再び水戸駅に戻り、JR水郡線(すいぐんせん)で福島県の郡山方面へ行ってみましょう。JR水郡線の2大観光スポットは「奥久慈」と呼ばれる地域にある竜神大吊橋と袋田の滝です。
竜神大吊橋(りゅうじんおおつりばし)は竜神ダムにかかる吊り橋で、バンジージャンプができることで有名です。なお、竜神大吊橋は全長375メートルあり、かつては歩行者専用橋として日本一の長さを誇っていました。しかし、大分県の「九重“夢”大吊橋(390メートル)」や静岡県の「三島スカイウォーク(400メートル)」の完成により現在は第3位となっています。
袋田の滝(ふくろだのたき)は春夏秋冬4回楽しめることから「四度の滝(よどのたき)」と呼ばれてます(表題写真)。また、華厳の滝(けごんのたき)(栃木県)、那智の滝(なちのたき)(和歌山県)に並ぶ日本三名瀑に数えられています。袋田には袋田温泉もありますので、観光の後にひとっ風呂いかがでしょうか。
水戸へ戻る
再び水戸に戻りましょう。水戸の観光地、偕楽園(かいらくえん)に行ってみましょう。偕楽園は金沢市の兼六園と岡山市の後楽園と並ぶ日本三名園です。筑波山同様、梅の咲くころに梅まつりが開かれます。
水戸の北側にある国営ひたち海浜公園は一面に広がる花畑が人気です。
最後にJR常磐線で高萩駅まで行きましょう。高萩には花貫渓谷(はなぬきけいこく)があります。紅葉の名所として有名です。
茨城県の旅はこれにて終了です。いかがだったでしょうか。茨城には日本三大〇〇が3つもありました。渓谷や海岸もあり、いろいろと訪れたいところがあったのではないでしょうか。