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国内旅行業務取扱管理者試験国内地理|福井県の解説

東尋坊

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地図

福井県

恐竜がいる駅、福井駅

今回は福井県の旅です。今回は県庁所在地の福井から旅しましょう。JR北陸本線の福井駅からは、さまざまな路線が出ています。まずはJR越美北線(九頭竜線)に乗ってみましょう。終点の岐阜県境近くには九頭竜湖(くずりゅうこ)があります。次にえちぜん鉄道勝山永平寺線に乗ってみましょう。25分ほどで永平寺口駅に到着します。永平寺(えいへいじ)は曹洞宗の総本山で、境内に70余りの堂塔が建ち並びます。最後にえちぜん鉄道三国芦原線に乗ってみましょう。途中、芦原温泉(あわらおんせん)や丸岡城があります。芦原温泉は「関西の奥座敷」と呼ばれる福井屈指の温泉です。丸岡城は「霞ヶ城」とも呼ばれ、織田信長の命により柴田勝家が甥の勝豊に築かせました。そして、終点の三国港駅の近くには、サスペンスドラマの定番、東尋坊(とうじんぼう)があります。東尋坊は先ほど出てきた九頭竜湖から流れる九頭竜川の河口に位置し、海食でできた断崖絶壁です(表題写真)。なお、三国港では古くから三国節が歌われています。

永平寺永平寺

JR北陸本線を南下

福井駅に戻り、JR北陸本線を米原方面に南下します。途中の武生駅(たけふえき)で下車します。バスに30分乗ると越前岬(えちぜんみさき)があります。次に敦賀駅(つるがえき)で下車します。バスに15分乗ると気比の松原(けひのまつばら)があります。気比の松原は、三保の松原(静岡県)・虹の松原(佐賀県)と並ぶ日本三大松原の一つです。

気比の松原日本三大松原 気比の松原

JR小浜線で若狭湾を西進

敦賀駅からJR小浜線(おばません)に乗り換え、リアス式海岸の若狭湾を西に進みます。気山駅(きやまえき)から三方駅(みかたえき)にかけて三方五湖(みかたごこ)が広がっています。三方五湖は三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖からなり、ラムサール条約にも登録されています。さらに西に進んだ小浜(おばま)では、3月に神宮寺で「お水送り」が行われます。「お水送り」の10日後に奈良東大寺二月堂で「お水取り(修ニ会の「お香水」汲み)」が行われます。「お水取り」が終わると春が来るとされています。「福井から水を送って奈良で取る」と覚えましょうか。

三方五湖三方五湖

新潟=越後、富山=越中、そして福井=越前

現在の福井県敦賀市から山形県庄内地方にかけての地域は、大化の改新以前、「越国(こしのくに)」と呼ばれていました。その後、都に近い福井は越前と呼ばれるようになりました。越前といえば何を思い浮かべるでしょうか。試験対策的には、越前岬越前ガニ越前焼越前竹人形があります。名物は旧国名から所在都道府県を推測できる場合があります。旧国名も併せて覚えるのも一つの攻略法です。

以上、今回は福井県を旅してきました。福井県は原子力発電所のイメージが強いかもしれませんが、日本海側は若狭湾のリアス式海岸を生かした名勝が多くあります。カニを食べがてら、一度は行ってみてはいかがでしょうか。