NGT48山口真帆の事件で揺れるアイドルと運営の問題は、今や社会問題となっています。連日ワイドショーで放送され、アイドルに詳しくない一般視聴者にも浸透するようになりました。
そんな中、本日、4月26日、まねきケチャとなんキニ!で2つの出来事がありました。一つは、koma’nこと作詞・作曲家の駒沢浩人氏がまねきケチャの松下玲緒菜の飲酒を連想させるツイートをしました(現在は削除されています。)。もう一つは、なんキニ!が2週間程度の活動休止を発表しました。メンバーと運営が半同棲しているのではないかというツイートがあり、メンバーへの誹謗中傷があったためです。
今回はこの2つの事案から、アイドル運営のリスク管理について考察します。
なお、この記事はセンシティブな内容が含まれているため、場合によっては削除する可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
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駒沢浩人氏のツイートについて
駒沢浩人氏は、HeySay!JUMP、超新星、26時のマスカレイドなどの楽曲を手掛けています。かねてからネット上では中川美優との関係性を指摘されていますが、あくまでも噂レベルにすぎません。
そんな駒沢浩人氏が、松下玲緒菜が中川美優の家で飲酒をしていた旨のツイートをしたことで、5ちゃんねるで話題となりました。このツイートはその後削除され、信ぴょう性はありません。
松下玲緒菜は、現在、六本木のバーに深夜来店したこと受け、活動を自粛しています。その中での今回のツイートは、いわゆるネット民の恰好の標的となりました。ここで注意したいのが、前回は所属事務所のコレットプロモーションが認めたのに対し、今回はまだコメントをしていません。信ぴょう性が低い中で盛り上がっている状況です。
なんキニ!の活動休止について
【なんキニ!活動休止のお知らせ】https://t.co/EBjHHgQTzz pic.twitter.com/8GOlaS5XMk
— なんキニ! (@nankini2017) April 26, 2019
なんキニもまた、信ぴょう性のないツイートに翻弄されています。プロデューサーとメンバーが半同棲をしているのではないかというツイートが「Aphrodite中の人」名義(※Aphroditeはアイドルグループの名称)でありました。当該メンバーが他のメンバーも同棲している旨のインスタグラムを投稿を行うとともに、イベントの中止を前日に発表する事態が続いたことを受け、運営への批判が相次いでいました。そして本日、上記ツイッターのとおり、一時活動を休止することとなりました。事実は否定したうえで、無実であることを浸透させるようお願いしています。
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今回の事案の特徴
今回の事案は、どちらも他のアイドルグループの関係者によるツイートであるところに共通点があります。まねきケチャは26時のマスカレイドの作曲家、なんキニ!はAphrodite運営(自称)です。
その点において、ツイートの目的は他アイドルの足を引っ張ることだと考えることができます。いわゆる「嫌がらせ」目的であるならば、ツイートの内容が作り上げたものである可能性も高くなります。現に、なんキニ!の運営は今回の件について明確に否定しています。
問題を大きくしたい人たち
これらの問題を大きくしたい人たちがいます。それは、他のグループのファンなど、まねきケチャやなんキニ!に思い入れがない人のうち、まねきケチャやなんキニ!を叩くことによって優越感や快感を覚える人たちです。
一般的に、炎上の加害者は、叩くことによって、相手がつぶれることをもって「ゲームに勝った」と感じます。そのため、相手が反論すればするほどモチベーションが上がり、揚げ足を取ってさらに攻撃します。いったんスキャンダルの問題などが起こると、「けしからん」という正義感から、その信ぴょう性を確認しないまま攻撃を続ける場合もあります。こういったゲーム感覚や正義感から、問題を大きくしたい人々が表れ、事態は悪化します。
求められる運営のリスク管理
今回は、どちらの案件も他グループの関係者によるリークでした。それが真実かどうかは全く分かりません。仮にねつ造された事実であれば、れっきとした犯罪です。しかし、仮にねつ造された事実であっても、それを信じた「外野」がゲーム感覚や正義感から徹底的に攻撃を始めます。それがネットニュースとなり、少なくともイメージの悪化は免れません。それはリークした人やネット上の「外野」の勝利を意味し、運営やメンバーは完全な被害者です。
どの業界でもそうですが、アイドル業界は特に足を引っ張りあう特徴があると思います。人気商売である以上、SNS等での悪い噂は事業継続に大きな影響を与えます。そのため、運営の適切な対応が求められています。徹底的に事実を確認し、正確な情報をいち早く伝える。社会問題にもなったNGT48の運営であるAKSや、今回のなんキニ!運営チームの対応はそれが上手くいかなかった事案であるといえます。
業界内のパワーバランスを考慮しつつ、真偽がはっきりしないリークに対してどのように対応するのか、アイドル運営は難しいかじ取りを強いられそうです。