2018年8月25日に行われた「夏の野音 de まねきケチャ」で、藤川千愛は8月24日の日本武道館公演をもって卒業することを発表しました。これまでこのブログでレポートしてきたように、私は毎週のように藤川千愛を目の前で見てきました。今回は卒業発表当日の様子と私自身の心境をお伝えいたします。
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前日の予告
今回の卒業発表を前に、前日の8月25日のtwitterで、「大事なお知らせ」がある旨の発言がありました。これについて、ファンの中でも、ソロデビューを予想する声が多く見られました。しかし、グループに所属したままソロデビューをするのではないかという楽観的な考えが多かったように思えます。
明日8/25は日比谷野音公演です!
私にとって
大事なお知らせがあります。ぜひきてください pic.twitter.com/6srr03v0eu
— 藤川千愛(まねきケチャ) (@fujikawachiai) 2018年8月24日
本番前の様子
今回は、本番の前にチェキ会が行われました。藤川千愛のチェキ会に参加しましたが、いつもと変わらない様子でした。私も、昨日のtwitterには触れず、「晴れてよかったね」程度のたわいもない会話をしていました。おそらく、他のファンは昨日のtwitterの話をしていたのかもしれません。ただ、見ていた感じだと、他のファンともいつもどおりの笑顔で対応していました。
また、卒業発表があった第2部「夏の野音 de まねきケチャ」の前に行われていた「まねきケチャスプラッシュ!2018」においてもいつも通りのパフォーマンスを見せており、特段緊張している様子ではありませんでした。
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卒業発表時の様子
卒業発表は突然ありました。ラストの『きみわずらい』を前に、「twitterでお知らせしたとおり、大事なお知らせがあります。」としたうえで、1枚の紙を取り出しました。緊張しながら手紙を取り出す姿を見て、卒業発表だと思いました。さらに、手紙の冒頭分「私、まねきケチャの藤川千愛は」の時点で確信を持った人が多かったのではないでしょうか。以下、手紙の全文を記載します。
卒業発表全文
私、まねきケチャの藤川千愛は、9/24の日本武道館公演をもって、まねきケチャを卒業させていただきます。
今日まで支えてくれたファンの皆様、関係者の皆様、卒業を受け入れてくれたメンバーやスタッフの皆様、今まで本当にありがとうございました。
私は3歳の頃から歌手を夢見てきました。
高校を卒業して工場で働いていた時、アイドルをやってみる気はないかと誘っていただき、まねきケチャとしてデビューさせていただきました。
正直、アイドルの世界にはまったくの無知で、それまでは興味も薄かったのですが、コレットプロモーションでは100%生歌でステージに立てることをきいて、チャレンジしてみたいという想いに駆られました。
まねきケチャでは、リードボーカルという役割をいただき、デビューから3年間、無我夢中で頑張ってきました。
ファンの皆様の応援と支えで、素晴らしいステージに立つことができ、ついには夢であった武道館公演を実現するまでになりました。
本当に感謝しています。本当に嬉しいです。
それでも、デビュー当時から、私の心の根底にあった「歌を届けたい」「歌を聴いて欲しい」「歌で勝負したい」気持ちがより大きくなり、悩んだ末にその道を前進していく決心を固め、今回卒業という選択をさせていただきました。
時に私の歌を褒めてくれる方がいます。
私にとって、それが今日までの頑張りの源でもありました。
本当にありがとうございます。
私自身の歌は、まだまだ欠点だらけで、足りないところだらけだと思っています。
もっともっと努力し、人としても歌の世界でも成長して、沢山の人に藤川千愛の歌を聴いてもらえるようになりたい…今はこの一心です。
まねきケチャとして、紅白のステージに立つという夢は叶いませんでしたが、ソロとしていつか、まねきケチャと一緒に紅白に出演できたら、こんなに素晴らしいことはありません。
武道館までの1ヶ月、まねきケチャの藤川千愛として、私にできる最高の歌を届けたいと思います。
本当にありがとうございました。
発表後の様子
会場から拍手がありましたが、完全にお通夜状態でした。余韻も残さず、すぐに『きみわずらい』を歌い出しました。藤川千愛よりもむしろ、松下玲緒菜の号泣し、歌えなくなる場面がありました。曲の終わりまで松下玲緒菜は泣いていました。
曲終わりもすぐに舞台からはけ、アンコールで『ありきたりな言葉で』を歌いましたが、メンバーのコメントもなく、そのまま終了しました。会場は引き続きお通夜状態でした。
お見送り会
今回は、i tunesで新曲『昨日のあたしに負けたくないの』を予約した場合の特典として、「お見送り会」がありました。先ほどまで泣いていた松下玲緒菜ですが、いつもの玲緒菜に戻り、健気な表情で私の名前を呼んでくれました。松下玲緒菜→深瀬美桜→宮内凛ときて、次が藤川千愛でした。私に気づいた千愛は、笑顔ではあったものの、とても複雑そうな表情をしていました。そんな顔で見られたら胸が痛くなるものです。そんな感情のなか、次にいた中川美優が、スタッフかのように、「はい進んで~」のように客を流していました。少し笑いそうになりましたが、やはり、千愛の表情が頭から離れません。
会場を出ると、こらえていた感情を表に出す千愛ファンが多く見られました。地面に転がり込むファン。過呼吸になるファンもいました。男女問わず泣いていました。千愛ファンが集まり、慰めあっていました。今まで心の支えだったものが一瞬にして消える。これ以上悲しいことはありません。飲みに行く人、一人悲しみの中帰宅する人。それぞれがこれまでの思い出を抱えながら会場をあとにしました。
「アイドル」藤川千愛から「歌手」藤川千愛へ
公式twitterでは、卒業発表直後、次のようにコメントしました。
【御礼・お知らせ】まねきケチャ、日比谷野音公演終了。ご来場ありがとうございました。
本日、藤川千愛が9/24の日本武道館公演にてグループを卒業することを発表致しました。卒業まで引き続きよろしくお願い致します。卒業後はソロ歌手として活動予定になります。 pic.twitter.com/2phtVGT6IJ— まねきケチャ 日本武道館公演決定! (@maneki_kecak) 2018年8月25日
卒業後はソロ歌手に転身する模様です。このままコレットプロモーションに所属しながら歌手活動を続けるのか、別の事務所に移籍するのかは現在のところ分かりません。コレットプロモーションに所属し続けるのであれば、今後もまねきケチャとの関係が保たれる可能性はありますが、まねきケチャとナナランドしか所属タレントのいないコレットプロモーションで活動していくのにも不安があります。いずれにしろ、活動内容は今後明らかになっていくのでしょう。
藤川千愛の立場から
ファンとしては卒業は悲しいものですが、いったん、藤川千愛の立場になって考えてみましょう。藤川千愛は卒業発表でもあったように、もともとは歌手になりたくて芸能界に入った経緯があります。アイドルを目指していたわけではありません。しかし、生歌にこだわるコレットプロモーションの方針があったからこそ、アイドルの活動を始めたそうです。
藤川千愛のゴールは歌手として成功することです。そのためには、どのタイミングでまねきケチャを脱退し、歌手として活動をするかが問題となります。まねきケチャは紅白歌合戦に出場することを目標に結成されたグループです。しかし、事務所の規模やNHKとの関係性を鑑みると、現在のまねきケチャでは厳しい状況にあります。そのため、正直なところ、日本武道館公演後の大きな目標が見当たらないのが現状です。藤川千愛自身も23歳となり、アイドルとしての活動寿命も考えるべき時期に入っています。そう考えると、当面の目標が見当たらない中活動するより、このタイミングでグループを脱退して歌手活動を始めた方が、本人にとってはプラスだと思います。
ファンの立場から
そうはいっても卒業は悲しいものです。私自身も、藤川千愛をはじめとして、声の組合せと楽曲が好きでまねきケチャのファンになりました。最近定番になっている藤川千愛と松下玲緒菜の掛け合いも、まねきケチャの代名詞になっています。もちろん、藤川千愛は歌手活動を続けますし、まねきケチャも活動を続けるでしょう。しかし、今後はライブで藤川千愛の声がまねきケチャの声に入ることはありません。今の声の組合せはもうCDでしか聴けなくなってしまいます。
そういう意味で、まねきケチャに失うものは大きいといえます。「藤川千愛が卒業したからまねきケチャは終わる」という意見が多く見られます。もちろん、まねきケチャファンとして、基本的にはそうは思いたくありません。しかし、藤川千愛の声が入ったまねきケチャは確かに「終わり」ます。まねきケチャを好きになる導入の多くが「藤川千愛の声」と「中川美優のキャラ」だと思いますので、そういう意味で今後のまねきケチャの人気は非常に危ぶまれます。中川美優もいつ卒業してもおかしくはありません。
今後、まねきケチャがどうなっていくのか、そして、藤川千愛が歌手としての道で成功するのか、これから本当の正念場を迎えると思います。今後もいちファンとして、支えていきたいと思います。