日付
2020年1月4日(土)
時間
17:00開場、18:00開演
公演時間
2時間36分
場所
LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
入場
整理番号順
2020年1月4日(土)に行われた「LINE CUBE deまねきケチャ」に参加しましたのでレポートします。毎年、年明けに開催される大箱ライブです。
会場の様子
14:50に到着しました。15:00でSチケット及びSSチケットのチェキ券引換えが締め切られるため、早速予約していた松下玲緖菜のチェキ券及びTシャツと引き換えました。
その後、再び会場を出て、ブログ用の写真を撮ってからチェキ待機列に並びました。物販ではAチケットの抽選が始まり、悲喜こもごもの声が聞かれました。
▲ファン一同からスタンド花が贈られた。
▲大箱ライブ定番ののぼり。
特典会
5分くらい並ぶとチェキの順番が回ってきました。NHK紅白出場を目指すグループだけあって、NHKホールを背景にチェキを撮るのはなかなか意味のあるものでした。松下玲緖菜とは新年の挨拶をしました。再び物販に戻ると松下玲緖菜以外のチェキ券が残っていたため、「衝動買い」で宮内凛のチェキ券を購入しました。ループができたことは想定外でした。Aチケットの抽選倍率が低く設定されていたのでしょうか。
宮内凛とのチェキは久々でした。新年の挨拶とともに栃木ネタで盛り上がりました。久々の笑顔に癒やされました。
特典会後はスタンプをもらい、いったん会場をあとにしました。ガチャも空いていましたが、毎回キリがないため、今回は見送りました。
会場の様子(続き)
17:00前に戻ってきました。早速入場列に並び、5分ほどで入場しました。今回は指定席のため焦る必要がなく、ゆっくりと座席に向かいました。持っていたチケットは2列目でしたが、1列目がなく最前列でした。しかも宮内凛と松下玲緖菜の間という、なかなかのポジションでした。年明けから幸運に恵まれたようです。
普段は公式Tシャツやサイリウムを身に着けませんが、大箱の最前列ということで、1,000円引きで販売されていた本公演バージョンのサイリウム(2,000円)を購入し、先ほど引き換えたTシャツを着ました。
開演は予定どおり、18:00でした。
セットリスト
Overture
『冗談じゃないね』のBGMとともに、メンバーのアニメ映像が流れました。毎回クオリティの高い映像で楽しませてくれます。映像のあと、新衣装で登場しました。
あたしの残りぜんぶあげる
いきなり松下玲緒菜のアカペラで歌い出し始めました。本公演から声帯結節で歌唱を控えてきた松下玲緒菜が復活したことを象徴する感動の一幕でした。続く深瀬美桜もアカペラでイントロを歌い、「歌唱のまねきケチャ」をいきなり見せつけました。そこから続く可変3連MIX。まねきケチャの魅力がギュッと凝縮された鮮烈なスタートでした。
冗談じゃないね
続く『冗談じゃないね』でまねきケチャの「わちゃわちゃ感」が一気に爆発。考えられたセトリです。
キミに届け
『キミに届け』で分かりやすく盛り上がります。
SPLASH
曲の途中、メンバーが客席に降ります。まねきケチャでは珍しい演出に、一気に「地上感」を感じました。最後のタオル投げも、客席に出て投げました。
自己紹介
最近多くなってきたロングver.です。これを機に、ぜひ覚えておきたいところです。
漫画みたいに恋したい
珍しいアイドル曲です。かわいらしく歌いあげました。
告白のススメ
客席のテンションが一気に上がります。
間奏での一言にも注目が集まります。
松下玲緒菜 「明けましておめでとう。今年もいっぱい思い出を作ろう。」
篠原葵 「今年もよろしくね。」
深瀬美桜 「2020年もまねきケチャのこと好きでいてくれますか。」
宮内凛 「絶対結婚しような!」
中川美優 「今年も迷惑かけないようにします。」
愛言葉
盛り上がり曲が続きます。振りコピが醍醐味です。
一刀両断
大箱ライブはサイリウムを持つ人が多いため、一刀両断が披露されやすい傾向にあります。私も久々にサイリウムを使って『一刀両断』を振りコピしました。
書き初めケチャ(MC石橋哲也)
ここで、昨年から定番となった書初めのコーナーが始まりました。このコーナーはMCの石橋哲也が、メンバーの書初めにコメントをするものです。
松下玲緖 菜 <喉>
松下玲緒菜 「喉を壊したので気を付けたい。滅茶苦茶悔しくて泣いていたけど、今日歌えてうれしい。」
宮内凛 「玲緒菜の歌の大切さを知った。」
宮内凛 <笑>
宮内凛 「トークショーでいっぱい笑わせたい。」
石橋哲也 「強めの紫と緑がいるが…」
篠原葵 「凛ちゃんなら、できる!」
中川美優 <平和に呑む>
中川美優 「最近、治安が悪い。」
石橋哲也 「飲み屋を変えてください。」
中川美優 「2週間ぶりに禁酒した。」
深瀬美桜 <大人>
深瀬美桜 「今年、成人する。」
石橋哲也 「美桜ちゃんが大人と思うところは?」
宮内凛 「ちょっと会議」(メンバーが会議)
篠原葵 「うーん、大人だと思う。」
石橋哲也 「当たり前のことしか言ってねーじゃねーか。」
宮内凛 「機嫌が悪いと足が揺れる。お預けチェキ書いているときに気になる。」
石橋哲也 「凛ちゃんのお預けチェキが震えていたら、美桜ちゃんの機嫌が悪いということ。」
篠原葵 <草のように>
篠原葵 「自然属性だけに、草のように強く生きたい。」
中川美優 「葵ちゃんはツボ。助かってる。」
篠原葵 「美優ちゃんにそう言ってもらえて嬉しい。」
いつかどこかで
MC明けの転調に使われやすい楽曲です。曲が短く、盛り上がりすぎず、軽い気持ちで聴けます。
あるわけないのその奥に
バックダンサーが雰囲気を作ります。
妄想桜
ここで一気に盛り上げます。
ありきたりな言葉で
『妄想桜』の勢いそのままに『ありきたりな言葉で』で畳みかけます。
わちゃわちゃ曲からエモ曲でのつなぎとしても有効な曲です。
MC(絶対結婚しような合戦)
ここでMCを挟みます。
各メンバーのヲタクごとに声量を競うコーナーが始まりました。「絶対に結婚しような!」の声が一番大きいヲタクのメンバーが優勝というものでしたが、どのメンバーのヲタクも大きく、判断できませんでした。
青息吐息
ヲタクに人気な名曲です。オーイングが少なめでした。
どうでもいいや
『どうでもいいや』が披露されるということは、本格的にエモ曲パートへの移りますよ、という意図が読み取れます。深瀬美桜の美声が響き渡ります。
共通項
新曲です。個人的に最近ハマっている曲です。イントロと間奏でMIX、AメロとBメロでコールがありますが、全体的には浸透していません。しっとりと聴きたい派もいると思われます。
愛と狂気とカタルシス
『共通項』と異なり、こちらは盛大にMIX・コールがあります。イントロは3連MIX、間奏は可変3連MIXとカタルシス口上が響きます。今日は隣に「カタルシス口上の生みの親」がおりましたので、口上で盛り上がりました。
重大発表
深瀬美桜生誕祭(有楽町ヒューリックホール)(3月29日)
5周年公演(パシフィコ横浜)(8月10日)
世界地図が映し出されたため、最初は海外公演かと思われましたが、結果はパシフィコ横浜でした。
宮内凛 「5,000人キャパ。すでにやりたいことを考えている。」
相思い
MC後で座ったまま『相思い』を聴きました。『相思い』は座って聴くのが正解です。
君のいない世界に
引き続いて座ったまま聴きました。コール・MIXはなく、しっとり聴くのが定番です。最初は静かに始まり、徐々に盛り上がっていく曲調にエモさがあります。
昨日のあたしに負けたくないの
『昨日のあたしに負けたくないの』が披露されるということは、ライブも終盤ですよ、ということです。エモ曲パートもクライマックスです。
MC
宮内凛 「重大発表は私たちも知らなかった。新しいことに挑戦したい。」
記念撮影
マネージャーとカメラマンによる記念撮影が行われました。
きみわずらい
最後は定番の『きみわずらい』で締めくくりました。感動のラストです。
(アンコール発動)
モンスターとケチャ
客席の後ろから登場する演出でした。本公演のTシャツで登場しました。
曲の途中では銀テープが降ってきました。
宮内凛 「リハーサルで後ろから出てきたいと希望した。スタッフさんに感謝する。」
記念撮影
今度はTシャツ姿で再度記念撮影をしました。
タイムマシン
最近は、重要なライブの最後に『タイムマシン』を持ってくることが多くなっています。『きみわずらい』よりも特別感を出しています。
松下玲緒菜 「いいスタートを…」
宮内凛 「切れるライブに…」
松下玲緒菜 「ライブに、なったった…」
松下玲緒菜 「以上!まねきケチャでした!ありがとうございました。」
最後はグダグダで終わりました。また、メンバーが手を振るなか、中川美優がすぐにはけるという一幕もありました。この感じも含めて、まねきケチャの醍醐味です。
セットリストの考察
個人的には、アルバムが発売され、楽曲が増えたなかでの大箱ライブということで、セットリストを注目していました。結論としては、教科書どおりのセオリーなものでしたが、随所に工夫もありました。
まず、ここでいう「教科書どおり」のセトリとは、末益涼太を代表とするわちゃわちゃ系の曲で前半に盛り上がらせたところで、後半に藤永龍太郎のエモ曲をもってきて、感動的に終わるというものです。
今回そのなかでも特筆すべきところは、1曲目に『冗談じゃないね』ではなく、『あたしの残りぜんぶあげる』を持ってきたところです。この曲は藤川千愛の声量を前提としたバラードで、喉に大きな負担をかける一方、苦しみながら歌うのが聴く側にとって感動的である曲です。これを松下玲緒菜の歌い出しから始めたことで、声帯結節からの復活を感動的に表現することができました。
次に、特筆すべき点は『いつかどこかで』と『ありきたりな言葉で』の使い方です。上述のとおり、『いつかどこかで』は曲が短く、盛り上がりすぎないため、軽い気持ちで明るくなることができます。重い状況から気持ちを切り替えるにはもってこいの楽曲です。今回は、石橋哲也MCのもと、MCに集中した状況からライブパートに切り替わる局面でしたので、重い曲ではなく、『いつかどこかで』をもってくることで、スムーズに気分を切り替えることができました。
また、『ありきたりの言葉で』は盛り上がる曲でありながら、バラード調のエモ曲です。今回、わちゃわちゃ曲パートからエモ曲パートへの切り替えに使われました。これもスムーズに気持ちを切り替えることができました。
次にエモ曲パートについての考察です。『どうでもいいや』『愛と狂気とカタルシス』『昨日のあたしに負けたくないの』は高音で苦しく歌うパートがあります。一方で、『共通項』『相思い』『君のいない世界に』は比較的抑揚が緩やかです。これらの曲を交互に歌うことで、負担がかかりぎずに自然に聴くことができました。
『きみわずらい』と『タイムマシン』の関係性も注目しています。日本武道館公演以前は『きみわずらい』がトリの定番でしたが、日本武道館以降は『タイムマシン』を藤川千愛の卒業と絡めたことで、「ラスボス感」が増し、『タイムマシン』を重要な局面で歌われることが多くなりました。今回も『きみわずらい』を本編ラストの扱いとし、『タイムマシン』を全編ラストの扱いとしました。ファンのニーズとも一致していますので、このトレンドは今後も続くでしょう。
最後に、今回は、書初めと声量対決が主なMCでした。全体的にMCは短めだった気がします。その反面公演時間が2時間半を超え、22曲歌いあげました。「生歌のまねきケチャ」を体現しています。MCのMVPは、やはり篠原葵でした。失礼なことを言うと、大したことを言っているわけではありませんが、インパクトは抜群です。なかなかの才能を発揮しています。また、前半のわちゃわちゃで騒いだ後に、エモ曲でアーティスト感を見せ、さらに再び緊張感なく幕が閉じるという、このギャップがまねきケチャの最大の特徴です。今回はそれらがつまったライブでした。まさに教科書的なライブであり、まねきケチャの魅力が凝縮された2時間半でした。
今回、最前列中央で完成度の高いライブを見たことで、改めてまねきケチャの偉大さを感じました。また来週からは、「いつもの」平日対バンが始まり、日常に戻ります。緊張感ある大箱ライブと、会社帰りふらっと立ち寄る平日ライブ。このコントラストがまねきケチャを推し続ける理由なのかもしれません。