再びまねきケチャを推してみて感じたこと
2025年11月、オリジナルメンバー卒業後初めてまねきケチャの現場に戻ってきました。そして、1か月半経った今、再びまねきケチャを推すようになりました。
今回は、この1か月半を振り返るとともに、数年アイドルの現場から離れたことによって感じた今のまねきケチャについて語りたいと思います。
きっかけはCDリリース
以前毎日のように通っていたまねきケチャの現場は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、突如としてなくなりました。中川美優・宮内凛・松下玲緒菜の卒業公演だけ見に行ったものの、私はまねきケチャの現場から離れていました。もともとアイドルはまねきケチャしか興味がなかったため、必然的にアイドルの現場自体からも離れていました。アイドル現場から離れ、SNSも見なくなると、まねきケチャはおろか、アイドルの情報自体入ってこなくなるものです。完全に私の生活にまねきケチャの存在はなくなっていました。
そして、2025年11月。止まった時間が動き出しました。きっかけはCDリリースです。まねきケチャがCDをリリースする記事がふとネットで流れてきました。久々にYoutubeで「まねきケチャ」と検索すると、『なんでもない今日が愛しくて』のMVとリリースイベントの動画が流れてきました。『なんでもない今日が愛しくて』の曲調とMVに映し出されたまねきケチャのメンバーの様子に何か惹かれるものがありました。
そこに映っているまねきケチャは、私の知っている「まねきケチャ」ではありませんでした。ただ、曲調やMVの映像が、『きみわずらい』『タイムマシン』『どうでもいいや』のような、いい意味でアイドルっぽさのない、私の知っている、そして私の好きな「まねきケチャ」でした。堀内すずや日高里緒の安定した歌唱力、三井いろはの印象的な声質、神崎ひなのアイドルとして完成されたビジュアル、凪咲楓と早瀬結実の凛とした大人っぽさ。
MVとリリースイベントの映像を見て、直感的な何かを感じたのでしょう。衝動的にLOFT定期公演のチケットを買っていました。きっかけは、ホントにふとしたものです。
まねきケチャの現場に復帰
そうして訪れた11月25日。LOFTの定期公演です。事前情報はMVとリリースイベントの映像のみ。名前もあやふやでした。プロフィールくらい見ておけと言われればその通りですが、まず「凪咲楓」が読めません。「三井いろは」も「ミツイロハ」と勘違いしていました。「堀内」なのか「堀ノ内」なのかも分かりません。本当に失礼ながら、とにかく、当日はまだそんな状況でした。
その中での自己紹介のキャッチフレーズは完全アウェーでした。早瀬結実が「ストライク!」、神崎ひなが「メロメロビーム!」、三井いろはが「いろはにほへと~」、堀内すずが「鳴らしてみる?」と言われても、「ぽかーん」です。みんながしゃがむタイミングで、私1人だけ立ったままという有様です。
ただ、『ありきたりな言葉で』『どうでもいいや』『タイムマシン』など、思い出せば涙が出てくる曲ばかりで、メンバーは違えど、まねきケチャなんだなと感じました。
CDをリリースし日高里緒も加入して、勢いがあるように感じましたし、そして何より、以前のメンバーにも負けない歌唱力があり、少しだけ私の心を動かしました。
ここで、驚くべきことがありました。
ライブ後に数年ぶりにポストしたこの投稿に、メンバーが「いいね」をしてくれました。私の覚えている限り、以前のメンバーは、旧Twitterやブログを見てくれてはいたものの、「いいね」をすることはなかったと思います。事務所の方針だったとは思いますが、今回、急に「いいね」をしてくれたことが、私の心をさらに動かしました。
転機はメンバーとの会話
その後、リリースイベントで個別写メ、12月のLOFT定期公演で囲み写メに参加しました。正直言うと、まだメンバーと話す勇気がなかったのです。これには理由があって、今のまねきケチャの現場は常連が多いように感じ、メンバーとファンの間に強固なコミュニティができているように見えたからです。メンバーもファン一人ひとりのことを知っているような感じで、まだまだアウェー感のある私には、そこに入る勇気がありませんでした。私は、そもそも以前からまねきケチャ以外のアイドルには興味がなく、まねきケチャの特典会にしか行ったことがありませんでした。ただの小心者なだけですが、顔が知られていない状態で特典会に臨むことに非常に抵抗があったのです。
しかし、一つ考えはありました。12月15日のLOFT定期公演のブログを挙げた時点で、これまでのポストにすべてのメンバーから「いいね」をもらっていました。とりあえず、すべてのメンバーからブログの存在だけは知ってもらえているというアドバンテージがありました。
そこで、翌日12月16日に行われたタワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIOで、思い切ってすべてのメンバーと個別サインで会話をすることにしました。これがまねきの現場に本格復帰する転機となりました。全員が私のブログの存在を知ってくれていました。これで私の不安は完全に払拭されることになります。
さらに、12月23日の「リンセンケチャ」での囲み写メにて、みんなから名前を呼んでくれたことが、これからもまねきケチャのファンを続けていこうと思った要因となりました。まねきケチャの現場がアウェーからホームになった瞬間でした。
以前のまねきケチャと違うこと
こうして、まねきケチャの現場に戻ってきたわけですが、以前のまねきケチャの現場に比べて非常に満足度が高くなったと感じています。
第1に、ライブが見やすくなったことです。少しポジティブに書いていますが、要はファンの数が以前に比べて少なくなったということです。それは当然のことです。以前武道館を埋めたメンバーはもういないのですから、私をはじめ、まねきのファンを卒業した人は少なくありません。新体制になって以降は、メディア出演も少なく、対バンを通じて新規ファンを開拓するしかないため、以前のように多くの観客を埋めることは簡単ではありません。ただ、そんな今だからこそ、次のようなメリットが生まれます。
第2に、メンバーとの距離が近くなったことです。ファンの数が多くないということは、メンバーも一人ひとりのファンの顔を覚えやすくなったとともに、特典会自体も何回もループできるようになったということです。以前は、松下玲緒菜・宮内凛・深瀬美桜あたりは、1回分しかチェキ券を購入することしかできませんでした。今はいくらでも回れます。焦りながらチェキ券を購入する必要がなくなったのもメリットの一つです。
第3に、優先入場した場合のレギュレーションが充実したことです。以前は、優先入場のメリットは、チェキ券を優先して購入できるに過ぎませんでした。しかし、今は、チェキ、個別写メ、囲み写メ、10秒ボイス、10秒動画など、イベントによってさまざまなレギュレーションが設定されるようになりました。形に残るため満足度が高く、ライブに行くインセンティブにもなります。
私にとってこれらのメリットは大きく、以前のまねきの現場と比べて非常に充実するようになりました。
以前のまねきケチャと変わらないこと
反対に、以前のまねきケチャと変わらないこともあります。
第1に、楽曲の完成度が高いことです。引き続き作曲はElements Gardenが担当し、楽曲の完成度をもって他のグループを圧倒しています。過去の楽曲も受け継がれていますので、新体制になっても、名曲が次々と生まれ、全く色褪せません。
第2に、混ざり合う特徴的な声質です。以前のまねきケチャは、歌唱力で圧倒する藤川千愛、アニメ声でアクセントを与える中川美優、感情的に訴えかける松下玲緒菜といった、異なる声質が混ざり合ってまねきケチャの楽曲が作られていました。世界的なギタリストのマーティンフリードマンも、このようなまねきケチャの特徴を高く評価するとともに、「まねきケチャなんかはメンバーの何人かは歌がうまくて、ほかは普通。1つのユニットの中で、歌唱力が高いメンバーとそうでないメンバーが一緒にやっているバラエティ感覚を楽しめるのは日本だけなんです。」と2022年にJOYSOUNDのインタビューで語っています。この特徴は、今も健在で、堀内すず・日高里緒といった歌唱力を得意とするメンバーから、三井いろは・神崎ひなといったアイドルらしさを体現できるメンバー、さらには早瀬結実の高音と凪咲楓の低音が芸術的に混ざり合って、今のまねきケチャの世界観を作り上げています。
第3に、歌で勝負する姿勢です。以前のまねきケチャは、藤川千愛のストイックな歌への姿勢がパフォーマンスの質を高めていました。生歌を武器にしているのもまねきケチャの長所です。今のまねきケチャでも、堀内すずや日高里緒は歌で勝負する姿勢が見受けられますし、『なんでもない今日が愛しくて』では、そのほとんどがソロパートで構成されるなど、まねきケチャの「アーティスト」としての側面が引き継がれています。
パフォーマンスはより洗練され、特典会はより充実するまねきケチャ。
昔まねきケチャが好きだった人も、ぜひ戻ってきてはいかがでしょうか。胸を張ってオススメします。
まねきケチャのこれから
小学生に受けると爆発的に売れる
私は数年間、アイドルの現場から離れていました。その間、全くアイドルに触れていなかったかというと、実はそうではありません。
私の娘が「FRUITS ZIPPER」「CANDY TUNE」「CUTIE STREET」の動画を見て、毎日踊っているのです。そうです。小学校で流行っているのです。以前は新しい学校のリーダーズの『オトナブルー』なんかも踊っていました。新しい学校のリーダーズに関しては、以前にTIFで見たくらいで、娘が知っていることに驚きを隠せませんでした。
ご存じだとは思いますが、時代はアソビシステムだったのです。KAWAII LAB.のプロデューサー、木村ミサ氏のもと、徹底的にバズるような曲を作る戦略に全振りしていました。具体例を挙げると、無限スクロールを特徴とするSNSにおいては、例えば、FURUITS ZIPPERの『わたしの一番かわいいところ』の冒頭、「ねえ?ねえ?ねえ?」のように、スクロールで流れる1~2秒の間にいかに「違和感」を作ることがポイントだそうです。また、CANDY TUNEの『倍倍FIGHT』のように、あえてちょいムズな振付をすることで、動画を何回も見てもらう戦略を採っているようです。確かに娘も、『わたしの一番かわいいところ』や『倍倍FIGHT』を踊っています。
小学生に流行ることは非常に大きなポイントです。少なくとも私のように、父母や兄弟もその存在を知ることになります。会社で子どもの話をするときに話題になることもあります。一般認知度が爆発的に増えるのです。思えば、私も小学生のとき、テレビ東京の「ASAYAN」でモーニング娘。を見て育ちました。今の中心はSNSです。SNSのバスりを一つのビジネスモデルとして、アイドルをプロモーションしていく。まさに、今の時代にフィットした戦略です。
まねきケチャがKAWAII LAB.を目指すのも違う
ひるがえって、コレットプロモーションはどうか。明確なSNS戦略は見受けられません。少なくとも『なんでもない今日が愛しくて』のMVも、バズり要素は正直ありません。
では、まねきケチャないしコレットプロモーションも、KAWAII LAB.のような戦略を採るのがいいのかと言われると、私は「NO」です。
SNSを重視した曲調やMVに路線を変えて、今の世界観が失われたまねきケチャには、興味がありません。マーティンフリードマンも評価するElements Gardenの楽曲、個性的な声質が重なり合ったパフォーマンス、なんでもない日常に特典会がある生活。これこそがまねきケチャの醍醐味であって、SNS戦略に全振りしたまねきケチャは、何か違います。
一人ひとりがあらゆる分野で仕事を増やしてくのが最適解
音楽番組も少なくなり、その影響力が小さくなる中、どうすれば今後10年、20年と活躍できるようになれるのでしょうか。対バンで活躍することも考えられますが、あくまでもアイドルオタクの全体のパイの中で奪い合うだけです。KAWAII LAB.のように、小学生への新規開拓は困難です。
私の1つの最適解としては、メンバー一人ひとりの特技を生かし、あらゆる分野で仕事を増やしていくということです。
先日、堀内すずの路上ライブを見てきました。非常に感動し、ソロでも十分に戦える素質があると思いました。日高里緒も路上ライブをしていますし、舞台にも出演しています。神崎ひなは2026年1月15日に1st写真集が発売されます。凪咲楓も祥伝社のZipper2025-2026年冬号でモデルとして掲載されていますし、競馬、野球、サッカーなど趣味が多彩であるとともに、トークを回す才能も見受けられます。三井いろはも、天真爛漫な性格や分かりやすいビジュアルから、うまくセルフプロモーションすると爆発的に人気が出そうな雰囲気を感じます。早瀬結実も、凪咲楓と同様、ファッション系のモデルとしての可能性を感じますし、趣味が多彩で、かつ知的なイメージもあることから、どこかの分野で活躍しそうに感じます。また、簡単ではありませんが、本当にプロボウラーになれば、話題性は相当あるかと思います。
勝手な私の理想で恐縮ですが、メンバーの一人ひとりがアイドルとは異なる分野で活躍し、アイドル以外のファン層を獲得することがカギだと思います。アイドル活動はアイドル活動として、これまでと同じくまねきケチャの世界観を提供し、一方で、各個人が別の分野で活躍できれば、まねきケチャとしても新たなファン層を獲得できると思います。また、卒業後もそれが大きな武器になります。当然、簡単なことではありませんし、事務所としてのキャパシティもあります。ただ、個人が活躍することで、まねきケチャに憧れる人が増え、ひいては、「まねきケチャブランド」が確立され、10年、20年と続いていき、今のモーニング娘。やAKB48のように、長く愛されるグループになるのではないでしょうか。
と、これまで長く話してきましたが、いちファンからすると、メンバーが個々に活躍したとしても、何だかんだで「今のまねきケチャは今のままでいてほしい。」と思うのも本音です。
何も考えずに、仕事帰りに「世界で一番愛してるー」と叫び、メンバーと他愛もない会話をする。これが最高の日常です。
2026年も引き続き、まねきケチャのある生活をただただ送りたい。
そう思う年末の独り言でした。