2018年9月24日に日本武道館公演を成功させたまねきケチャ。藤川千愛という絶対的な支柱を失った後も、人気に陰りは見せません。まねきケチャはこのまま観客動員数を増やし、夢であるNHK紅白歌合戦に出場することはできるのでしょうか。このページでは、2019年2月現在の状況をもとに、今後の人気を検証してみます。
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チェキ会はこのまま続けられるのか
まねきケチャは、他のアイドルグループに比べチェキ会の参加者が多いのが特徴です。相場も2,000円~3,000円と決して安くありませんが、特典会では長い行列ができます。所属事務所のコレットプロモーションは、まねきケチャ、ナナランド、藤川千愛を所属タレントとしていますが、いずれもライブ活動が主で、収益のほとんどが、チケットの売上、そしてチェキ券の売上だと思われます。特にチェキ会は低コストで行うことができるため、原価率が極めて低く、経営上、重要なビジネスモデルです。
一方で、チェキ会を開催するにしても、キャパシティがあります。現在でも松下玲緒菜など人気のメンバーは、希望する人が全員購入することはできません。26時のマスカレイドのように、事前抽選制を導入しているケースもあります。このまま観客動員数が増加した場合、チェキ会を廃止、縮小、抽選制にせざるをえない可能性もあります。
チェキ会を廃止・縮小した場合の影響
今回の記事を書くに当たり、アンケートを実施しました。
まねきケチャのチェキ会が廃止または月1回程度になったら、
— まねきケチャの妄想日記 (@mouso_diary) 2019年2月15日
アンケートの結果、ライブに通い続けるという回答が76%ありました。
意外な結果でした。私はまねきケチャを応援しているものの、一方で運営側の観点も考えていました。つまり、事業を継続するためにはチェキ会を継続する必要があるものの、オタクが増えた場合、キャパシティを超え、チェキ会を廃止・縮小せざるをえなくなり、オタクが減ることで、これ以上オタクは増えないというシナリオです。また、コレットプロモーションの規模からは、CMやバラエティ番組など、一般視聴者向けのコンテンツに出演することは難しく、現状のビジネスモデルに陰りが見え、最悪の場合、現状のまま今後5年程度で活動を終了するというシナリオです。もちろん、このような状況は避けたいのがファンとしての気持ちです。
しかし、嬉しいことに、アンケートの結果は異なるものでした。多くのオタクが、それでもライブに行くと答えたのです。ただし、この結果に違和感もあります。2018年10月22日(月)に開催された東京国際ミュージック・マーケットでは、特典会がありませんでした。そのため、まねきのオタクは少なく、会場はガラガラでした。また、私のフォロワーはいわゆる「接触厨」よりも「楽曲派」が多いという傾向もあります。少なくとも、まねきオタの平均を表わした結果でないことは確かです。
しかしながら、201票中76%がライブに通い続けると答えた以上、チェキ会を重視していないオタも一定数いることも事実です。チェキ会に参加しないオタも実は相当数います。思っているほどチェキ会の縮小は観客動員数に影響を与えないのかもしれません。
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まねきケチャがNHK紅白歌合戦に出場するためには
今のオタにとっては、おそらく「現状維持」が最も快適だと思われます。週に数回ライブがあり、毎回特典会があり、当たり前のように会話を楽しむことができる。ただ、テレビなどの出演はごくわずかで、内輪向けのライブアイドルに終始する。もちろん、NHK紅白歌合戦には出場できません。
事務所の規模が小さいまねきケチャがNHK紅白歌合戦に出場するためには、タイアップしたCMやドラマが話題になる、NHKの仕事を増やす、の2つが近道です。有名になれば、内輪のノリは通じなくなります。むしろ、話題になったとしても、これまでどおり、初めての人が分からない特典会を続ければ、ファンになってくれる人はあまりいないかもしれません。
つまり、タイアップと特典会の見直しがNHK紅白歌合戦に出場するための条件であると思います。おそらく、今のオタクは居心地が悪くなるかもしれません。ただ、「売れる」ということはこういうことです。これまでのようなオイシイ思いはできなくなるかもしれません。
本気で売れようと思えば、売れる素質はあります。あとは、オタクとコレットプロモーションが本気を出せるかどうかです。オタクは売れれば売れるほとオイシイ思いができなくなるというジレンマがあります。また、コレットプロモーションも、芸能事務所として拡大しようとする意識があるかどうかです。
今後、現状を維持して、まねきケチャとナナランドのいずれ訪れる活動終了とともにコレットプロモーションも事業を終了するのか、それともコレットプロモーションとオタクがある程度のリスクを負ってチャレンジするのか。あなたはどちらを選びますか。
編集後記(2月19日追記)
このブログでは、今回の記事のように、定期的にまねきケチャを批評することがあります。これは、まねきケチャが好きであるがゆえ、あえて問題提起するものです。これまでも同様の問題提起を行ってきましたが、今回、多くのご意見をいただきました。賛否両論でした。このような議論ができたことも、この記事を書いた狙いです。
今回は、まねきケチャがアイドル業界を生き残っていくために、一般的なビジネスモデルである特典会をこのまま続けることが本当に正しいのかどうかを問題提起したものです。今回、意見の中で多かったのはBiSHを擁するWACKを見習うべきというものでした。私自身、WACKがどのような手法をとっているのか勉強不足ですが、一般的な手法ではないと伺いました。
現行の特典会というビジネスモデルはいずれ制度疲労を起こすでしょう。また、メンバーの将来的なビジョンは分かりませんが、将来的にも芸能界に残る意思があるのなら、ライブや特典会以外のスキルを磨く必要があります。
そのためにも、現行の手法にとらわれず、外仕事を増やしていくことが、ひいてはまねきケチャ、メンバー個人、コレットプロモーションの発展につながると思います。
私は、今の特典会のシステムが大好きです。なくてほしくありません。ですが、メンバーのためにも、ある程度は違った形での活動も許容する必要があると思います。チェキ券収入に頼らず、かつ、メンバーの発展につながる事業を、コレットプロモーションには期待したいと思います。