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国内旅行業務取扱管理者試験国内地理|山形県の解説

山寺

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地図

山形県

仙台からJR仙山線に乗車

今回は山形県の旅です。山形県へのアクセスは、主に福島から山形新幹線を利用する方法と仙台からJR仙山線を利用する方法があります。今回はJR仙山線で山形県に入ることにしましょう。

JR仙山線は面白山トンネルを抜けると山形県に入ります。面白山の南側には蔵王山があります。蔵王山はスキーと温泉が人気で、蔵王温泉があります。蔵王温泉には昔ながらの旅館や土産物屋が立ち並ぶ温泉街があります。

蔵王蔵王のお釜

JR仙山線は山形県に入ると、山寺駅に到着します。山寺の正式名称は立石寺(りっしゃくじ)で、松尾芭蕉の句「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」が詠まれた寺として有名です。崖の上にそびえたつ五大堂が山寺のハイライトです(表題写真)。

山形駅からJR奥羽本線に乗換え

JR仙山線の終点、山形駅は花笠音頭(はながさおんど)が有名です。山形駅でJR奥羽本線に乗り換えましょう。

まずは福島方面へ南下していきます。
2つ目の駅、かみのやま温泉駅で降りましょう。上山温泉は上山城の城下町として、奥羽街道の宿場町として栄えました。斎藤茂吉記念館(さいとうもきちきねんかん)が近くにあります。

さらに3つ目の駅、赤湯駅で降りましょう。赤湯温泉(あかゆおんせん)があります。赤湯温泉は葡萄栽培が盛んで4つのワイナリーがあります。

さらに3つ目の駅、米沢駅で降りましょう。米沢は上杉氏の城下町で発展した町で上杉神社があります。上杉神社は米沢上杉まつり・上杉雪灯篭まつりの会場で桜の名所です。また、米沢には白布温泉(しらぶおんせん)、小野川温泉(おのがわおんせん)があります。白布温泉は雪深く、スキー客に人気です。小野川温泉は小野小町に由来し、美人湯があります。

再び山形駅に戻り、新庄方面へ北上します。
天童(てんどう)は将棋の駒が有名です。次に尾花沢駅で下車します。40分ほど移動すると銀山温泉があります。銀山温泉は、かつて江戸時代初期の大銀山として栄えた「延沢銀山」の名称に由来しています。
大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館が銀山川の両岸に沿って軒を並べ、昔ながらの独特な景観を味わうことができます。

銀山温泉銀山温泉

新庄の北側、真室川(まむろがわ)は真室川音頭が有名で、全国大会もあります。

出羽三山を横目に日本海側へ

新庄駅でJR陸羽西線に乗り換え、西に進みましょう。左手に出羽三山が見えてきます。出羽三山は月山(がっさん)、羽黒山(はぐろさん)、湯殿山(ゆどのさん)の総称です。

出羽三山
月山
羽黒山
湯殿山

月山は8合目まで車で行くことができ、比較的楽に数多くの高山植物を観賞できることができます。
羽黒山は杉に囲まれた五重塔が人気です。
湯殿にある湯殿山神社本宮は、写真撮影禁止、参拝は土足厳禁という厳しい戒めで知られる神社です。 湯殿山神社には社殿がなく、ご神体は熱湯の湧き出る茶褐色の巨大な霊巌です。

羽黒山羽黒山の五重塔

JR陸羽西線は余目駅が終点です。JR羽越本線に乗り換え、新潟方面に南下しましょう。鶴岡市内には有名な3つの温泉があります。あつみ温泉(温海温泉)、湯田川温泉(ゆたがわおんせん)、湯野浜温泉(ゆのはまおんせん)があります。
あつみ温泉は松尾芭蕉や与謝野晶子など、文豪も愛した温泉です。
湯田川温泉は鶴岡の奥座敷とも呼ばれ、近くに由豆佐売神社、長福寺、日本海を遠望する金峰山などがあり、冬はスキーもできます。
湯野浜温泉は山形の上山温泉、福島の東山温泉とともに奥羽三楽郷に数えられています。日本海を眺める湯船が人気です。

次にJR陸羽西線を北上します。酒田は、最上川の河口に位置します。山居倉庫(さんきょそうこ)が有名です。また、酒田の豪商として知られる本間家旧本邸本間美術館も有名です。

山居倉庫山居倉庫(酒田市)

さらに北上すると、秋田県境に鳥海山があります。JR羽越本線からは西麓を眺めることができます。ちなみにJR東北本線からは東麓を眺めることができます。

鳥海山鳥海山

以上、今回は山形県を旅してきました。最近は「つや姫」で有名な米どころです。出羽三山や日本海などの絶景を見ながら温泉に入り、おいしいごはんを食べるのはいかがでしょうか。