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国内旅行業務取扱管理者試験国内地理|和歌山県の解説

那智大社

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地図

和歌山県

大阪から和歌山へ

和歌山駅へは大阪からJR阪和線で入ります。その先、紀伊半島を南下する場合は、JR紀勢本線に乗り換えます。

JR阪和線の和歌山駅の手前、紀伊駅からは根来寺(ねごろじ)に行くことができます。

和歌山市は有吉佐和子『紀ノ川』の舞台である紀ノ川の河口に位置し、海岸には和歌の浦があります。

和歌の浦和歌の浦

JR紀勢本線の道成寺駅には、「安珍清姫」で知られる道成寺(どうじょうじ)があります。白浜駅には白浜温泉やパンダで有名なアドベンチャーワールド南方熊楠記念館(みなかたくまぐすきねんかん)があります。紀伊半島の南端には潮岬(しおのみさき)があります。

潮岬潮岬

世界遺産の熊野へ

紀伊半島南東部には南紀勝浦温泉があります。南紀勝浦温泉からは那智山に行くことができます。那智山には、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産である熊野那智大社青岸渡寺(せいがんとじ)、那智の滝があります(表題写真)。7月には那智の火祭が行われます。なお、熊野地方では、高菜の浅漬けの葉でくるんだ「めはりずし」が名物です。

那智の火祭り那智の火祭り(7月)

ちなみに、白浜や勝浦は、千葉県にも存在するため「南紀白浜」「南紀勝浦」と表記されます。このほか、和田、布良、網代など、紀伊半島と房総半島に共通する地名が存在します。諸説ありますが、千葉県銚子市の一帯は紀伊半島沖で遭難し漂着した漁師が多い、千葉県の九十九里浜で盛んに行われている地引き網漁は、13世紀に紀州で難波した漁民がこの地にたどり着いたといった言い伝えがあるようです(関裕二『神社が語る関東の古代氏族』(祥伝社新書))。

紀伊半島の奥地へ

那智山の北側にはつぼ湯が有名な湯の蜂温泉があります。その北東部には奈良県と三重県にまたがる瀞峡(どろきょう)があります。熊野川の支流をウォータージェット船で川下りします。なお、川下りで有名な埼玉県の長瀞(ながとろ)と混同しないようにしましょう。

瀞峡の北側には龍神温泉があります。さらにその北側には高野山(こうやさん)があります。

高野山へは、和歌山駅からJR和歌山線、南海高野線で行くことができます。高野山といえば世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産である金剛峯寺(こんごうぶじ)です。真言宗の総本山で、空海(弘法大師)が開きました。

高野山高野山

以上、今回は和歌山県を旅してきました。試験上、和歌山県はこのほか串本節、紀州漆器が重要です。和歌山県は高野山と那智山(熊野地方)の2つが有名ですが、そのほか、白浜温泉、南紀勝浦温泉、湯の蜂温泉、龍神温泉といった温泉も押さえておきたいところです。とくに、三重県・奈良県との県境にある名所は所在する県を間違えないようにしたいところです。