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地図
伊豆半島と温泉
伊豆半島は温泉のメッカです。東京からも近く、週末には多くの観光客が訪れます。
まずはJR東海道本線で熱海駅まで行きましょう。伊豆半島の玄関口となる熱海は、東京から近いリゾート地として、かつては新婚旅行や社員旅行で賑わいました。尾崎紅葉『金色夜叉』の舞台にもなっています。沿岸にはリゾート島の初島(はつしま)が浮かんでいます。また、海が見渡せる高台には、MOA美術館があります。
熱海からJR伊東線に乗り換え、終点の伊東駅で降りると、「伊東に行くならハトヤ」のCMでおなじみだった伊東温泉があります。伊東駅から先は、私鉄の伊豆急行になります。伊東から下田までの主な観光地は、順番に、城ケ崎海岸→伊豆高原→熱川温泉→稲取温泉→河津→下田です。城ケ崎海岸は吊り橋が有名です。河津は河津七滝(かわづななだる)や河津桜が有名です。石川さゆり『天城越え』で有名な天城峠を越えたところが河津で、川端康成『伊豆の踊子』の舞台にもなっています。また、天城峠の手前(三島側)には『天城越え』の歌詞にもある浄蓮の滝(じょうれんのたき)があります。下田はペリー来航の地で、5月には黒船祭が行われます。また、水仙で有名な爪木崎(つめきさき)や伊豆半島の先端の石廊崎(いろうざき)も人気です。
伊豆半島の中央部へは、三島駅から伊豆箱根鉄道駿豆線で行くことができます。修善寺温泉(しゅぜんじおんせん)や伊豆長岡温泉が有名です。
伊豆半島の西岸は鉄道が走っていないため、自動車かバスでのアクセスとなります。夕日スポットの黄金崎(こがねざき)、遊覧船で洞窟を巡る堂ヶ島(どうがしま)、富士山を見ながら駿河湾をクルージングできる土肥温泉(といおんせん)が人気です。
伊豆半島の付け根に当たる三島は、歩行者専用吊り橋としては日本最長の三島スカイウォーク(箱根西麓・三島大吊橋)や伊豆国一宮である三嶋大社が有名です。
JR東海道本線を西へ
富士駅からはJR身延線で甲府方面に北上することができます。富士山に近く、製紙業ややきそばでも有名な富士宮市は、白糸の滝や酪農が盛んな朝霧高原が人気です。
JR東海道本線を西に進みます。太平洋が広がる由比(ゆい)は、桜えびが有名です。『ちびまる子ちゃん』の舞台である清水(静岡市清水区)は、世界遺産で羽衣伝説が有名な三保の松原があります(表題写真)。三保の松原は、気比の松原(福井県敦賀市)、虹の松原(佐賀県唐津市)と並ぶ日本三大松原です。銭湯の壁によく描かれている光景が広がります。清水と静岡市街の間には東照宮のある久能山やお茶で有名な日本平があります。富士山をバックにした茶畑は、ザ・静岡県な風景です。静岡駅を越えると、安倍川駅に着きます。安倍川(あべかわ)は、安倍川餅や登呂遺跡(とろいせき)が有名です。
駿河国から遠江国へ
大井川を越えると、遠江国(とおとうみのくに)になります。いわゆる「遠州」と呼ばれる地域です。遠州の南端、とがった部分が御前崎(おまえざき)です。
大井川を渡った金谷駅からは、機関車トーマスが走る大井川鉄道に乗り換えることができます。大井川を北上すると、寸又峡(すまたきょう)に行くことができます。温泉や紅葉で人気です。
さらにJR東海道本線を西に行くと、浜松駅を越えたところに、うなぎで有名な浜名湖があります。浜名湖畔には舘山寺温泉(かんざんじおんせん)があります。
浜名湖を越えると愛知県に入りますので、静岡県の旅はこれにて終了です。静岡県は富士山にお茶といったいかにも日本らしい風景が広がり、外国人にも人気です。また、駿河湾の海産物は、沼津、焼津などの漁港を発展させました。東海道新幹線のアクセスがいい静岡県にぜひ行ってみてはいかがでしょうか。