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国内旅行業務取扱管理者試験国内地理|埼玉県の解説

長瀞

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地図

埼玉県

さいたま、川越、秩父、長瀞

今回は埼玉県の旅です。国内旅行業務取扱管理者試験上、埼玉県で重要なのはさいたま、川越、秩父、長瀞です。

さいたまには鉄道博物館があります。JR東日本が運営する日本最大級の鉄道博物館です。東京都の神田にあった交通博物館が2007年に大宮に移転し、オープンしました。家族連れに人気で、休日には混雑します。

鉄道博物館鉄道博物館(さいたま市)

川越は「小江戸」と呼ばれ、蔵造りの町並みが人気です。江戸との舟運で栄え、江戸情緒を残す蔵造りの町並みと江戸天下祭の影響を受けた山車祭りがあることから「小江戸」(こえど)と呼ばれており、川越市のほか、栃木県栃木市、千葉県香取市(旧佐原市)があります。

蔵造りの町並みのシンボルは時の鐘です。時の鐘は、その名のとおり時計台としての役割を果たしています。川越大師の喜多院(きたいん)も人気です。

時の鐘時の鐘(川越)

秩父は12月に秩父夜祭が行われます。秩父夜祭は秩父神社の例大祭で、京都祇園祭、飛騨高山祭とともに日本三大曳山祭の1つに数えられています。なお、試験上、12月の祭りで重要なのは、秩父夜祭と秋田県のなまはげです。語呂合わせでは「夜のなまはげ」で覚えるとよいでしょう。

秩父夜祭秩父夜祭(12月)

隣の長瀞(ながとろ)では、荒川上流の川下りが人気です(表題写真)。長瀞は岩畳(いわだたみ)と呼ばれる岸壁が有名です。また、最近ではかき氷が人気で、「阿左美冷蔵(あざみれいぞう)」の店舗には連日行列ができます。なお、試験上は奈良県、三重県、和歌山県の県境に位置する瀞峡(どろきょう)・瀞八丁(どろはっちょう)と混同しないよう注意が必要です。

「瀞」のつく渓谷
長瀞=埼玉県
瀞峡・瀞八丁=奈良県、三重県、和歌山県の県境

そのほか、越生(おごせ)の越生梅林行田(ぎょうだ)の埼玉古墳群(さきたまこふんぐん)が試験上重要です。越生梅林は、水戸偕楽園、熱海梅園とともに「関東三大梅林」の1つとされ、2月から3月にかけて梅まつりが開催されます。行田の埼玉古墳群は9基の古墳からなる公園で、世界遺産の登録を目指しています。「さきたま」は県名の由来の一つとされています。なお、「埼玉」の由来は、ほかにも、武蔵国多摩郡の奥にあるため「先多摩」とする説や、「さきみたま(幸魂)」とする説があります。