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地図
名古屋から紀伊半島を南下
三重県へは、名古屋駅からJR関西本線または近鉄名古屋線で向かうのが一般的です。
愛知県との県境に位置する木曽川を渡ると、「ナガシマスパーランド」で有名な長島温泉があります。名古屋からも車で30分と近く、中京圏の一大テーマパークとなっています。
長島から南下すると、コンビナートが建ち並ぶ四日市があります。四日市は萬古焼(ばんこやき)が特産です。近鉄四日市駅からは、近鉄湯の山線で湯の山温泉に行くことができます。
JR関西本線は亀山駅を過ぎると大阪方面に向かいます。亀山駅の次の駅である関駅には、東海道47番目の宿場町である関宿があります。関宿は東海道の宿場町で唯一「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。なお、東海道(現在の国道1号線)は、琵琶湖沿いを走るJR東海道本線と異なり、南側の鈴鹿山脈を越えるルートです。JR関西本線をさらに大阪方面に進むと、忍者の郷として有名な伊賀上野があります。伊賀上野は、上野城(伊賀上野城、白鳳城(はくほうじょう))の城下町です。また、伊賀上野は伊賀組紐(いがくみひも)が特産です。
松阪から伊勢へ
亀山駅に戻り、JR紀勢本線に乗り換えましょう。県庁所在地の津を越えて、松阪牛で有名な松阪駅で降ります。松阪は国学者の本居宣長(もとおりのりなが)の旧宅が展示されている本居宣長記念館が有名です。
2つ先の多気駅からJR参宮線に乗り換え、伊勢市方面に向かいます。伊勢・鳥羽・志摩がある志摩半島はリアス式海岸で、その恵まれた景観から人気の観光地となっています。
伊勢で最も人気な観光地が伊勢神宮です。内宮(ないぐう)と外宮(げくう)に分かれ、内宮の前には「おはらい町」「おかげ横丁」があり、名物の伊勢うどんや赤福餅(あかふくもち)が人気です。また、鮪や鰹などの赤身の魚にタレでつけこんだ手こね寿司も人気です。伊勢の海岸には、夫婦岩(めおといわ)が浮かぶ二見ヶ浦(ふたみがうら)があります(表題写真)。
志摩半島の南東端は大王崎(だいおうざき)です。南側はリアス式海岸を活かした真珠養殖が盛んな英虞湾(あごわん)があります。英虞湾には、伊勢志摩サミットが行われた賢島(かしこじま)があります。また、志摩といえば、志摩スペイン村が有名です。
紀伊半島を再び南下
再び松阪に戻り、近鉄山田線、近鉄大阪線を乗り継いで、赤目口駅(あかめぐちえき)で下車しましょう。ここには赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)で有名な赤目渓谷があります。奈良県の県境にありますが、三重県ですので注意しましょう。
JR紀勢本線を南下します。尾鷲は日本有数の降水量の多い町で、尾鷲節が有名です。
この先、JR紀勢本線は和歌山県に入りますので、三重県の旅はこれにて終了です。三重県のハイライトは何といっても伊勢志摩です。伊勢神宮と雄大なリアス式海岸を訪れに行きませんか。