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地図
県南部の定番は富岡製糸場と伊香保温泉
今回は群馬県の旅です。群馬県といえば、伊香保温泉、草津温泉、万座温泉など、人気の温泉が多くあります。今回は温泉の旅になるでしょう。
群馬県へはJR高崎線や上越新幹線で行くのが一般的です。JR高崎線の終点、高崎駅はダルマ弁当が有名です。少林山達磨寺（しょうりんざんだるまじ）で1月に開かれる七草大祭だるま市では、多くの観光客でにぎわいます。
少林山達磨寺高崎駅から出ている上毛電鉄に乗り、上毛富岡駅で降りると世界遺産の富岡製糸場があります。富岡製糸場といえば、歴史の授業で習う、明治時代の「富国強兵」「殖産興業」政策の一環として建てられた製糸場です。富岡の西側には断崖絶壁で圧倒される妙義山（みょうぎさん）があります。なお、上毛電鉄の終点はねぎやこんにゃくで有名な下仁田（しもにた）です。
富岡製糸場高崎駅以北はJR上越線になります。新前橋駅から出ているJR両毛線で栃木県の小山方面に行くと、これまた日本史の教科書に出てくる岩宿遺跡（いわじゅくいせき）があります。栃木県との県境に近い館林市にある茂林寺（もりんじ）は、『分福茶釜（ぶんぷくちゃかま）』伝説の舞台で有名です。
JR上越線を北上すると右手に赤城山（あかぎやま）、左手に榛名山（はるなさん）が見えます。赤城山からは群馬県の風物詩「からっ風」で有名な「赤城おろし」が吹き下ろします。ちなみに、「ガリガリ君」の赤城乳業も赤城山の麓にあります。赤城山、榛名山、妙義山の３つを上毛三山といいます。
赤城山JR上越線はJR吾妻線との乗り換え駅の渋川駅に到着します。渋川からは、渋川温泉や伊香保温泉（いかほおんせん）行くことができます。伊香保温泉は榛名山の麓にあり、石段の温泉街で有名です。徳富蘆花（とくとみろか）の小説『不如帰（ほととぎす）』の舞台、竹久夢二（たけひさゆめじ）伊香保記念館も有名です。伊香保温泉近くの水沢地区では、日本三大うどんの一つ、水沢うどんが名物です。榛名山麓には榛名湖があり、ロープウェーや榛名神社が人気です。
伊香保温泉JR吾妻線で浅間山の麓へ
JR吾妻線沿いの駅からは渋川温泉や伊香保温泉のほか、四万温泉、草津温泉、万座温泉など、人気な温泉にアクセスできます。ただし、電車は吾妻川沿いの低い位置を走りますので、山の上にある四万温泉、草津温泉、万座温泉へは各駅から路線バスでアクセスします。
まずは四万温泉（しまおんせん）です。四万温泉は昭和レトロな温泉街に共同浴場があります。温泉街にある焼きまんじゅうが人気です。
次に川原湯温泉（かわらゆおんせん）です。川原湯温泉は一時期話題になった温泉です。吾妻渓谷に近いこの地は、八ッ場ダムの建設が進められてきましたが、民主党の政権交代時のマニュフェストに「八ッ場ダムの建設中止」があったことから、一時工事が中断しました。結局、建設は進められることとなりましたが、八ッ場ダムに沈むこととなる川原湯温泉は、JR吾妻線の線路とともに、移転することとなりました。
移転前の川原湯温泉駅（ＪＲ吾妻線）群馬県で最もに人気があるのが草津温泉です。2018年に噴火した白根山の麓にある温泉で湯畑が有名です（表題写真）。「お湯の中にも花が咲くよ」の歌詞で始まる草津節を歌いながらお湯をかき混ぜて温度を下げる湯もみも有名です。ちなみに、湯畑の下にある焼き鳥屋はいつも賑わっています。草津温泉は硫黄の匂いが強くて有名ですが、白根山を越えた先にある万座温泉（まんざおんせん）はさらに硫黄の匂いで漂います。万座温泉はスキーでも有名です。
草津と長野県の軽井沢は、昭和37年まで「草軽電気鉄道」が走っていました。現在は草軽交通が路線バスを運行しています。草津と軽井沢の間には浅間山があり、その噴火により生じた溶岩でできた鬼押出しがあります。
鬼押出しと浅間山谷川岳の麓へ
渋川に戻りましょう。JR上越線は新潟方面へ北上します。河岸段丘で有名な沼田駅で下車します。沼田からは、片品川を上って日光や尾瀬に行くことがあります。その途中には老神温泉があります。老神温泉からは、吹割の滝（ふきわれのたき）に行くことができます。吹割の滝は東洋のナイアガラと呼ばれ、片品川の水が断層の下に落ちていく様は圧巻です。
吹割の滝JR上越線をさらに北上すると、谷川岳の群馬県側の麓の町、水上（みなかみ）に到着します。水上温泉や猿ヶ京温泉（さるがきょうおんせん）が人気です。
谷川岳を越えると新潟県に入りますので、群馬県の旅はこれにて終了です。世界遺産の富岡製糸場と温泉三昧の旅でした。冬にはスキーもできるレジャー王国です。東京からすぐに行ける群馬県にぜひ遊びに行ってはいかがでしょうか。
